
プロジェクトオーナーの想い
プロジェクトオーナー 中村 仁
私は、幼い頃から動物と共に生きてきました。
猫の病気に寄り添い、犬や鳥の最期を見届け、ウサギの散歩や金魚の餌を田んぼに採りに行く—。そのすべてが、命の尊さを教えてくれました。
大人になると、ペット業界の裏側を知りました。小さな命が、利益だけを目的に大量に生み出され、劣悪な環境に置かれ、売れ残れば処分される—。この現実を前に、私は「エイチジン」「親子屋」「レスキューわん」など、命を守る活動を始めました。
そして、コロナ禍。2020年、ペット販売頭数は前年比で約6万頭も増加。
「このままでは、粗末に扱われる命が増えてしまう」という強い危機感から、私は福祉漫画の制作に踏み出しました。

命の流れを止めたい
ペット業界を“水”に例えるなら—蛇口(水の出どころ)は繁殖屋、それを売るのはペットショップやECサイト、何も知らずに買うのは一般の人たち。そして、溢れた命を受け止めるのは保護団体です。
蛇口が開きっぱなしのままでは、命は溢れ続け、処分され続けます。では、どうすればこの蛇口を閉められるのか?私が出した答えは、「飼い主の意識を変える」ことでした。愛あるブリーダーやペットショップもあります。けれど、命を物のように扱う場所からは、もう誰も買わない社会にしたいのです。
目指す未来
飼い主のモラルが高まれば、安易な購入は減り、悪質な供給元は消えていきます。そのために、動物を飼っていない人や興味のない人にも届く、福祉映画や福祉漫画を制作しています。命の尊厳は、動物だけでなく、人間社会にとっても欠かせないテーマ。命の価値が高まれば、社会はもっと優しくなれると信じています。
最後に
この活動は、最初は一人から始まりました。けれど今は、多くの仲間と支援者に支えられ、福祉漫画という形にまで広がっています。どんなに小さな水滴でも、波紋は必ず広がる。この活動を知っていただき、もし少しでも心が動いたなら、その波紋の一部になっていただけませんか?命を守る未来のために。私たちは、今日も歩みを止めません。